ATAG 2.0W3C 勧告

ATAG 2.0 概要

Authoring Tool Accessibility Guidelines (ATAG) 2.0 は、 CMS、ブログツール、ウェブサイトビルダー、コードエディタなどのオーサリングツールのアクセシビリティに関する国際的なガイドラインです。


ATAGとは

ATAGは、ウェブコンテンツを作成・編集するためのツール(オーサリングツール)に対するアクセシビリティガイドラインです。 対象となるツールの例:

CMS
WordPress, Drupal
ブログ
Medium, はてなブログ
サイトビルダー
Wix, Squarespace
エディタ
Notion, Google Docs

ATAGの対象者は、これらのオーサリングツールの開発者です。 ツールの利用者(コンテンツ制作者)ではなく、ツール自体を設計・開発する側が遵守すべき基準を定めています。

ATAGの2つのパート

ATAGは2つの相互補完的なパートで構成されています。

WCAGとの関係

ATAG Part A
ツールのUI
WCAGを参照
WCAG 2.x
ウェブコンテンツの基準
共通の基盤
ATAG Part B
生成コンテンツ
WCAG準拠を支援

Part Aはツール自体のUIがWCAGに適合することを求め、 Part Bはツールが生成するコンテンツのWCAG適合を支援することを求めます。

主要CMSのATAG適合状況

主要なCMS・サイトビルダーのATAG適合状況の概要です(2025年時点の参考情報)。

ツールPart APart B備考
WordPress部分的部分的Gutenbergエディタでキーボード操作改善。alt属性入力を促す。
Drupal良好良好アクセシビリティを重視した開発方針。CKEditorでalt必須化対応。
Wix部分的限定的ドラッグ&ドロップ中心のUIでキーボード操作に課題。
Squarespace部分的部分的alt属性入力UIあり。キーボードナビゲーション改善中。
Notion良好限定的キーボードショートカット充実。画像alt属性の入力UIが弱い。

ATAGの重要性

ウェブ上のコンテンツの多くはオーサリングツールで作成されます。 ツール自体がアクセシブルでなければ障害のある制作者が排除され、 ツールがアクセシブルなコンテンツ作成を支援しなければウェブ全体のアクセシビリティが低下します。 ATAGはこの両面をカバーする唯一のW3C勧告です。